コンステレーションと布 in 「house/shopF」

名古屋市中村区のグリーンショップ兼住居の計画。
1F店舗南面は、農業用資材を3層に設えて配置し、植物への散水に耐えられるような機能を保持しながら日射を遮り、加えて西面は直射光の強い環境のため、断熱材に使用される銀箔の産業資材を転用し、階高を跨ぐように2層分配置した。
2F住居部については、サッシの外側にシルバーの布を配置し、周辺環境との距離を調整しつつ室内へ穏やかな光を取り込んでいる。合わせて頭上の梁間を埋めるように農業用資材をキャノピーのように掛け、ハイサイドからの自然光を拡散させながら室内の空調効率を高めている。
布を配置する行為全てがアドホックな反応をして、それぞれの行為は無関係のようであるが、それぞれが気づかないうちにシンクロさせられている。
例えば、2F住居のシルバーの布は自然光が当たることで赤や緑色に反応し、1Fの白い農業資材も外の植物の力を借りて同じように赤または緑色に反応する。2FのFRP壁へ光が当たれば、サッシ外のシルバーカーテンと相似関係を作り、1Fの断熱布も環境を反射することで同じような姿を得る。
各所で適材適所の反応をした行為は因果関係がないようになされているが、それぞれが共時性を持っており、偶発的な近接関係が建物内で起きている。
また、施主が調達してきた屋外の寒冷紗タープも、2Fの天蓋布が焼き増しされたかのような振る舞いをし、この場所に配置される布の群がコンステレーションという概念の中で認識されている。

2021
所在地
愛知県名古屋市中村区
種別
住宅/ショップ
担当
山本紀代彦、森永一有、村瀬唯、西垣佑哉
施工
箱屋
建築の設計
木村吉成、松本尚子、浦田友博(木村松本建築設計事務所)
写真
河田弘樹