Lingua Franca 2.0 in「THE CAMPUS」

2020年に竣工した東京都港区のオフィス改修projectのphase2.0。
自然光を観念化した無彩色のグラデーション配置とし、光を引き込んだ状況に対して同意していくphase1での計画を引き継ぎつつ、phase2.0では執務やアクティブな会議、秘匿性を伴った商談などを行うための機能をさらに充足したり補足していくような計画を行った。隣接する会議スペースの音を遮断する3層の薄い布、オープンスペースでの自然光を利用した偏光布が起こす像の歪み、ラウンジフロアでの中材をスケルトン状態にしたクッションなど、それぞれが個体では完結できていないような脆弱性を持たせた。
phase1にて「館内で扱う共通語」という概念を与えた自律性を持った布が、phase2.0ではフィルターの役割も担うことで、光や人、物質、間が擬態化されていく状況を生み出す装置のような存在になることを試みている。

所在地:東京都港区

担当:山本紀代彦・森永一有・松島優実・西垣佑哉・泉百合菜

施工・現場管理:杉本隆治・四宮慎太郎(マナトレーディング株式会社)

建築/内装の設計:原田怜・河村なつみ・川尻健介・岩佐知樹(コクヨ株式会社)、轟木徳八(HACHIDO)

写真:河田弘樹

back to list