南千里駅前のヘアサロンのカーテン。 西面のオーガンジーのカーテンは床に倣って、 グリッドに1本「/」を足した〼柄の刺繍を施した。 刺繍の密度が高まることで視線を遮り、 外部から見た時に「SALONE CINQ」の文字を想像させるキッカケにした。 また、南北方向で繰り返されるカーテンは色を左右非対称にして、 片側のカーテンの一色を大きく狂わせた。 狂わせられたカーテンは他のそれらより一歩前に出る。 リピートされ続ける2つの事象に対して、それぞれ1の異物が入ることで、 形而下の中で形而上のものを体感する瞬間が起こるのではないかと考えた。
場所：大阪府吹田市
店舗の設計：ninkipen!一級建築士事務所
写真：河田弘樹写真事務所
